ティグ(アルゴン)溶接
ティグ(アルゴン)溶接とは
タングステン・イナート・ガス溶接の略(TIG溶接)で、電極にタングステンを使用し、シールドガスにアルゴン(Ar)ガスやヘリウムガスなどの不活性ガスを使用します。シールドガスはトーチノズル内を通り電極と溶接箇所を充たし不活性雰囲気を作り、タングステン電極と母材との間にアークが通りやすい状況を作ります。そして融点の高いタングステン電極と母材間にアークを発生させその熱により溶接します。アークは部品の一点に集中させることが出来るため高品質な溶接加工が得られ、あらゆる金属の溶接に適用できるのが特徴で、特に精密な溶接や、銅などの非鉄金属の溶接に適しています。
※加工・製作事例は、こちらから
ジュラルミンのティグ(アルゴン)溶接について
アルミの2000番台はジュラルミンや超ジュラルミンと呼ばれ、
マグネシウムやマンガンなどを含むアルミ合金です。
溶接すると割れが発生しやすく、溶接が出来ないと言われることが有りますが、
適切な溶加棒の選定、溶接方法を行うことにより溶接することが可能です。
「こだま」が、ご提供できること
1)ティグ(アルゴン)溶接の、受託加工(部品支給)
t0.03(溶接方法の種類は変わります)~の対応
2)小径パイプ溶接
3)治具・量産治具の製作(こだま社内用)
4)部品接合の構想段階からのご相談(接合の方向付け)
5)各種部品の製作からの対応(試作・量産)
(部品によって、製作対応不可な場合もあります)
6)試験、溶接条件販売、溶接機の選択・販売支援
微細加工・筐体溶接から組立加工、アルミなどの非鉄金属まで幅広く対応 !
分類 | 対応材料名 |
ステンレス系 | SUS304 SUS304L SUS304 CSP SUS301 SUS316L SUS321 SUS347 |
チタン系 | TP340(チタン2種) TP480(チタン3種) |
ニッケル系 | 純ニッケル 78パーマロイ インバー ハステロイC22 ハステロイ276 インコネル600 インコネル625 |
銅系 | C1020(無酸素銅) C1100(タフピッチ銅) りん青銅 クローム銅 |
真鍮系 | C2600 C2680 C2801 |
プラチナ系 | PT1000 PT900 |
アルミ系 |
A1050 A1100 A2017 A5052 A6061 |
マグネシウム合金 |
※その他、材料についてもご相談ください。
ティグ(アルゴン)溶接「こだま」の技術
金属製品の製作において、主に、単品製作、少量製作に溶接というキーワードが生じてくるケースが多いですが、「こだま」では製品製作における、さまざまなご要望に対し溶接工法の選択の一つに、ティグ(アルゴン)溶接でも対応しています。ティグ溶接を選択する要素としては、
1)溶接後、製品の美観をできるだけ損ないたくない
2)治具を使用しての組立作業が安易に出来る
3)アルミ製品の部品の組立等が安易に出来る
4)複雑な形状の接合が安易に出来る
5)条件的に不可能な場合もありますが、薄板溶接での歪みを極限に抑えることが出来る
6)レーザー溶接に比べて、コストを抑えることが出来る
「こだま」は、受託加工及び、試作・テストから、機械設備の購入支援まで、トータルサポートを行っています。
詳しくは、こちらから
気密溶接 気体や液体等が内部に通る箇所の溶接は気密溶接を行いリークが無いか、ヘリウムガス等を用い検査を行います。 |
アート作品など多種の要求が有る製品にも対応 塗装後溶接あとが限りなくわからないように等のご要望にも、サンダーやパテ埋め塗装の手順などで対応します。 |
t=0.03mmの薄板溶接~対応 板厚0.03mmからの薄板の突合せ溶接に対応。極薄材料などの精密溶接も諦める前に御相談ください。 |
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ティグ(アルゴン)溶接の使用例
ティグ(アルゴン)溶接加工は様々な分野や環境で使用されています。
下記はどのような物へ利用されているか一例です。
ヒーターパイプ |
車両アルミ部品 |
即席ラーメン用リテーナー |
美容機器タンク |
理容器具部品 |
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建築金物(丁番) |
道路標識 |
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朝礼台アルミフレーム |
流体分離部品 |
上記以外にも様々な場面でティグ溶接は利用されています。
これより下では「こだま」で実際にティグ(アルゴン)溶接した製品事例を記載しています。