ステンレスは大まかに分けて、組織構造よりオーステナイト系、フェライト系、
マルテンサイト系の3種類に分かれます。
オーステナイト系は耐食性に優れており、汎用性が高いため幅広く使用されいます。
溶接性も良くステンレスで溶接が必要な場合にはSUS304等のオーステナイト系がお勧めです。
フェライト系は比較的安価で加工性の良い材料です。
ただし、耐食性は高いもののオーステナイト系よりは低く、腐食環境が厳しい環境には向いていません。
溶接性ですが、高温になると組織が粗大化し脆くなってしまうため、点溶接等の熱を大きく掛けないよう
工夫が必要です。
マルテンサイト系は焼き入れ性が非常に高く、刃物や工具に多く使用されています。
焼き入れ性が良いということは熱が加わると硬くなり脆くなるということで、
溶接すると焼きが入り脆くなります。これを防ぐために予熱や焼き戻し等の熱処理が必要です。
ステンレスの溶接を行う場合にはオーステナイト系が一番溶接性がいいため使用に適していると言えます。
抵抗溶接とは溶接したい2片の金属を電極で挟み込み接触部を加圧しながら大電流を流すことで
電気抵抗により材料が局部的に発熱(ジュール熱)、溶融して接合される溶接工法で、
スポット溶接が一番ポピュラーな工法です。他にもプロジェクション溶接、バット溶接、スタッド溶接等があります。
ステンレスは抵抗溶接に向いており強度、美観ともに良い仕上がりに加工できます。
ただ、粘りが強いため溶接時のバリが出やすく、しっかりとした品質管理は必要です。
「こだま」では板厚0.03mm~のスポット溶接に対応し、分厚い材料にはプロジェクション溶接で
対応させて頂きます。
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TIG溶接とはタングステン・イナート・ガス溶接の略でタングステンを電極に用い、
シールドガスに不活性ガスのアルゴン等を使用します。シールドガスの調整により
美観も良好な仕上がりすることが可能です。
TIG溶接はアルゴンガスを使用するため、アルゴン溶接とも呼ばれています。
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