スポット溶接・精密溶接専門のこだま製作所の「事例紹介」です。

「ステンレスの電子ビーム溶接」

ステンレスの電子ビーム溶接画像
ご依頼数量 1個からの受託溶接(テストピース及び、予備品は必要です)

ステンレスの電子ビーム溶接について

ステンレスの水冷ジャケットの本体と蓋を電子ビーム溶接で接合しました。
蓋の厚みが薄いため、TIG溶接では歪みが出てしまうため電子ビーム溶接で対応しています。
電子ビーム溶接熱が逃げる前に接合部を溶融させることが可能なため歪みを抑えた溶接が可能です。
また溶け込みも深く、水密性が必要な場合に高品質に対応できます。

「こだま」が出来ること

1)秘密保持契約
2)各種溶接の受託加工
3)冶具電極の設計・製作
4)部品接合の構想段階からのご相談(接合の方向付け)
5)部品の製作からの一貫対応(試作・量産)
 (部品によって、製作対応不可な場合もあります)
6)試験、溶接条件販売、スポット溶接機の選択・販売支援
7)全国対応

発送サイズ対応表

  
  

   

ヤマト運輸 荷物サイズ対応参考表
サイズ 合計寸法 重さ
60サイズ 60cm以内 2kgまで
80サイズ 80cm以内 5kgまで
100サイズ 100cm以内 10kgまで
120サイズ 120cm以内 15kgまで
140サイズ 140cm以内 20kgまで
160サイズ 160cm以内 25kgまで
180サイズ 180cm以内 30kgまで
200サイズ 200cm以内 30kgまで

上記表のサイズまでであれば、比較的安価で納品時の発送が可能です。
また、上記表のサイズよりも大きい場合でも対応可能ですので、御問合せください。



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電子ビーム溶接とは

電子ビーム溶接とは、真空中で放出した電子を高い電圧で加速させ、
コイルとレンズで収束させビームを部材に衝突させ、超高温を発生させ溶接する溶接方法です。
真空での突合せ溶接(共付け)になります。

DSC_0876755.png

【特徴】
・溶接幅が狭く、深い溶け込みで溶接可能
・入熱範囲が狭いため、歪みを抑えた溶接が可能
・薄板の溶接が可能
・高融点金属である、タングステンやモリブデンの溶接も可能
・真空中での溶接のため、酸化・窒化の心配が無く、活性金属の溶接にも適している。
・銅とステンレスなど難易度の高い異種金属の溶接が可能

【不向きな材料】
・亜鉛など成分中に蒸気圧の高い金属を多量に含む、真鍮や洋白など
・材料中にガスを多く含む鋳鉄やタフピッチ銅など
・溶接時に脆い金属化合物が出来る組合せ(アルミと鉄鋼、チタンと鉄鋼など)

【溶接時の注意点】
・材料は十分な脱脂や異物の除去が必要です。
・溶接部は出来るだけ密着させる必要があります。

特徴が生かせる主な材料

高融点金属 タングステン、モリブデン、タンタル
活性金属 チタン、ニオブ
異種金属溶接 銅とステンレス、鉄とステンレス、アルミとステンレス 等

主な用途

低歪溶接 センサー、ダイヤフラム部品
深い溶け込み溶接 自動車部品(ギヤ等)
組立溶接 航空、宇宙部品


溶接時の注意点

・材料は十分な脱脂や異物の除去が必要です。
・溶接部は隙間なく出来るだけ密着させる必要があります。(母材の精度が必要)
・他の溶接方法とは異なり真空引きや大気開放、NC制御などが必要となり他の溶接方法よりコストが掛かります。

溶接事例

IMG_20200905_130717.jpg無酸素銅の特殊冷却路の電子ビーム溶接 IMG_20200905_131346.jpg溶接部拡大写真 溶け込みが必要な事例

上記銅製品のような冷却路は通常ロウ付けやTIG溶接で接合しますが、こちらの製品は蓋部品が薄くロウ付けでは強度が出ず、TIG溶接では歪が出てしまい溶接出来ないため電子ビーム溶接での接合となりました。

ステンレス精密溶接 (4).JPGステンレス電子ビーム溶接サンプル

溶け込み調整が可能にする、さまざまな接合条件

amg330.png
①突合せ溶接       ②重ね溶接        ③T型溶接


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 ④へり溶接        ⑤重ねすみ肉溶接   ⑥T型すみ肉溶接


①板材、線材を突き合わせて溶接する方法:突合せ溶接
②板材を重ねて溶接する:重ね溶接
③板材と板材、板材とブロックを溶接する:T型溶接
④板材と、ヘリのある板材(蓋等)の溶接:へり溶接
⑤重ねた板材のすみを溶接する:すみ肉溶接
⑥板材と板材、板材とブロックのすみを溶接する:T型すみ溶接

レーザー溶接との違い

非接触で少ない熱影響で溶接が可能な方法として、レーザー溶接があげられます。レーザー溶接は大気中で溶接が可能で、高速溶接が可能ですが、レーザー光は出力が小さいため溶け込みが浅く、厚板の溶接には向きません。また、母材表面の反射率が高いとエネルギー効率が低下するため、銅材の溶接等は困難です。

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